石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第五節 國學(下)

横山政和、傳は漢學の條に出せり。維新の後白山比咩神社の宮司となり、故實を尋ねて舊典を興し、その本地堂に堆積せる古書を整理し、亦献詠會を創め、年々一人一首を選びて之を剞劂に附し、生涯怠ることなかりき。明治二十六年歿、齡六十。
公園の蓮を見て
 岩間よりおちくる瀧の白玉にぬれてすゞしき花はちすかな

扇風秋近
 荻の葉はそよとも秋を告なくにまだきあふぎの風ぞ身にしむ