石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第五節 國學(下)

神保立雄、通稱を磯次郎といひ、文政十一年を以て生まる。立雄頗る國典に通ぜしを以て、明治三年金澤藩命じて皇學教師となし、四年文學訓導に進め、亦皇學を教授せしめき。置縣の後、五年菅生石部神社に奉仕し、八年白山比咩神社禰宜となり、十年權宮司に進み、十四年八月二十七日歿す、年五十四。
澗   水
 しづかなる谷のこゝろもながれては岩根にひゞく水のしら波

葉密鳴蝉稠
 みな月の照日おさふるくすのきの千枝よりしげき蟬のもろ聲