石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第五節 國學(下)

藤田克章、通稱を玄登左衞門といふ。文政三年醫を以て老臣長大隅守連愛に仕へ、狂歌を以て名三都に聞え、所居を蓬生軒といひ、太甲鈴麿又は鈴丸と號す。家集に鈴丸家集あり。天保六年歿す。

 逆にかゝれる餓鬼の苦しむをすくふ釋氏の御手のうら盆
 いさむとも桂の花のちらばこそ雲ゐにかけれ望月の駒