石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第五節 國學(下)

佐久間寛臺、通稱五郎八、東岳と號す。世々前田氏に仕ふ。寛臺讀書に耽り、和歌を嗜み、享保元年書物奉行兼書寫奉行となる。常に謠曲の文義解し難きものあるを憂へて、その註釋を試み、謠言粗志内外四十二册を編す。その他猫鼠軍談等の著あり。文政元年歿す、年五十八。
君臣有義
 かしこしな君と臣とのあひ竹にへだてぬ節も見えてわりなき

父子有親
 惠みつゝはごくむ露のかぞいろに背かでむかふなでしこの花