石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第五節 國學(下)

津田政隣、通稱權平・左近右衞門、初諱正隣。前田重教治脩齊廣の三世に仕へ、讀書を好み文才に富む。政隣諸家の記録を渉獵し、天文七年以降安永七年に至る二百四十年間の事蹟を録して政隣記十一卷を著し、又安永八年より文化十一年に至る三十六年間自ら見聞する所を輯めて耳目甄録二十卷を著す。耳目甄録も亦通稱政隣記を以て稱せらる。並びに加賀藩の事蹟を徴するに頗る有益の書なり。文化十一年歿す、年五十九。