石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第四節 國學(上)

是等の類甚だ多し。上の好む所既に此くの如くなりしかば、利家の臣赤座吉宗利常の臣今枝重直澤橋兵太夫綱紀の臣淺井政右青地等定赤座孝治・竹田忠張等、相競ひてこの道に沒頭するに至れり。殊に脇田直賢は、文祿の役本邦に伴はれたる朝鮮人にして、我が文化に浴し、遂に連歌をすら弄するに至りしもの、頗る奇とすべきにあらずや。而して直賢の門より出でたるものに板津檢校あり。寛文八年九月藩侯綱紀の爲に、その武運長久白山比咩神社に祈請し、獨吟法樂百韻を詠ぜしもの亦今に存す。