石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第三節 漢學(下)

大幸清方、一名方、通稱伴十郎又は百助、字は義卿、岱畎と號す。寳永四年三月二十五日兒玉仁右衞門忠久の四男として大聖寺に生まれ、後大幸清信の嗣となり、祿百五十石を受く。人と爲り淳謹方正、元文元年太宰春臺に從遊し、俊秀を以て稱せらる。是を以て寛延元年春臺の著倭楷正訛の跋文を記せり。清方又藩侯前田利道・利精に歴仕し、學事を振興したる功最も多し。その著に論語筆解あり。寳暦七年九月十九日五十一歳を以て歿す。
客中元日
 萬國朝天紫陌寒。雪晴曉色動衣冠。誰知遠客意無限。節物風光不看。

白   蓮
 夏日清池上。連城明月開。葉斜籠白鷺。莖靜擎瓊林。玉露朝難見。微風晩易來。淤泥終不染。懷墨爲徘徊