石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第三節 漢學(下)

大瀬直温、通稱を友作といひ、鈴嶂と號す。その學業は主として之を藩校明倫堂に得たる所なり。直温明治三年十一月を以て文學訓導に任ぜられしより後、諸學校に教鞭を執り、二十年九月第四高等中華校の興るに及びその教務を囑託せられしが、少時にして之を罷めき。直温性温厚篤實、詩文はその得意とする所に非ざりしも、尤も育英の業に長ぜり。後東京に上り、二十九年一月病みて歿す。