石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第三節 漢學(下)

伊藤嘏、字は純夫、石臺と號す。祐之の子にして本多政行に仕ふ。明和八年前田重教の徴す所となり、儒官に列す。寛政三年八月江戸大風ありて、瓦を飛ばし木を倒す。時に重教命じて大風の詩を作らしむ。長篇にして能く當時の状を盡くせり。
避暑應
 炎赫入秋雲樹重。天涯猶未奇峰。水郷日落棲沙鳥。山谷氣蒸欲雨龍。座貯氷盤搖翅扇。興移桂楫芙蓉。清涼別有中好。晩色深潭露亦濃。