石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第三節 漢學(下)

大澤猶興、通稱忠左衞門、字は士傑又は基甫。閲耕窠・水南潜夫・四水又は君山と號す。初め藩臣多賀信濃に仕へてその家老となり、祿七十石を受けしが、元文四年致仕して石川郡増泉村に住せり。猶興學を羽黒成實伊藤由貞二人に學び、著す所耕窠集・君山詩草あり。寛保二年九月七十餘歳を以て歿す。
秋日集建山人宅
 高樓美酒百憂消。醉舞蹁躚雙袖飜。秋後枯藤懸赤岸。檻前脩竹上青霄。西風吹霽今朝雨。北海欲來八月潮。且喜豪英文飮會。不舊識漁樵