石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第三節 漢學(下)

九里將興、字は孟祥、元祿馬廻頭となる。人と爲り任達豪宕にして細行に拘らず。恒に國卿大夫と詩を以て交る。然れどもその才未だ圓熟せず、句句時ありて支離を免れず。將興その園を至樂と名づく。貞享三年園中の垂枝櫻盛に開き、玲瓏玉を欺く。乃ち花下に宴を設け、奧村庸禮前田知頼・富田重治・原元寅・奧村英定・野村重威・源貞廣等を延きて詩を賦す。五十川剛伯便ち之が序を作り、以て李青蓮の桃李園に比す。一時傳稱してその風流韻事を嘉賞せり。
草堂即事
 茆亭一池上。小宴拂書牀。煮茗時消暑。浮瓜忽引涼。風來知水潔。雨過覺蓮芳。賓主有何樂。含毫寫短章