石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第三節 漢學(下)

木下順信、字は敬簡、順庵の長子なり。竹軒と號す。延寳六年八月亦加賀藩の教授となり、本に在ること五年。その詩は道學氣習に富めりといへども、亦請すべきものなきにあらず。
中秋雨小集西山學舍
 今宵豆花雨。追想去年晴。不團欒影。祇聞浙瀝聲。無絃還有趣。淺酌更深情。聊足清興。露譚眼自明。

梅柳爭
 芬芳帶雪已連林。嫋娜隨風來作陰。庾嶺縱誇臘前早。龍池爭若雨中深

惜しいかな天年を借さず、中年にして夭す。その第二子廣孝通稱新藏、享保三年東都邸に在りて二十人口を賜ひ、亦教授となる。