石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第三節 漢學(下)

中泉恭祐、字は主靜、大和の人なり。寛文六年十二月順庵の勸によりて、加賀藩儒員となる、食祿二百石。その才高からず、その識深からず、未だ以て聖經の精を窮め微を闡くに至らず。而も巨儒室鴻巣・岡島達等と相比肩して學職に列せしもの、亦光榮と言はざるべからず。寳永二年年八十二にして車を懸け、其の子祐信後を繼ぐ。
暮春津田公別墅作
 櫻柳遶池橋上通。時時小雨送香風。半醒牛醉世塵外。何但桃源仙境中。

市塵賞
 九衢塵裡月。茅居半窻明。陋室雖膝。長天足情。光磨三獻璧。影照一經籯。白髮中秋景。朗吟蟾氣横。