石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第三節 漢學(下)

竹田忠種、通稱市三郎、前田利常の時仕へて使番となる。文才ありて詩を好む。綱紀の世に至り、萬治元年利常の薨ずるや、その殊恩を荷ひたるを思ひ、品川雅直古市胤重等と自刄して之に殉ず。
その永訣の詞に曰く。

 靈恩難謝斷生命。鮮血淋漓濯梵天。四十三年閻浮夢。無明醒盡一時圓。