石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第一節 學校

中學西校の教則は上下二等とし、毎等四級に別つ。教科用書は四書・五經・國史略・十八史略・日本外史・日本政記・日本書紀等にして、授業の方法は質問・會讀・聽講の外、對策・和歌・漢詩・文章の會を設け、專ら活用の才を練磨するを目的とす。又紀傳・文章・經學の三科を分かち、教員各自の長ずる所によりて之に屬せしむ。隔月一回入學試業ありて、小學所に於いて素讀を終へしものに就き國史略・十八史略等を講ぜしめ、文義略通ずるものを合格とす。金澤縣となりし後、四年十月本校の學科を改め、初學の識見を廣め偏頗の弊なからしめんが爲、皇學書・漢土書・西洋飜譯書・洋算を普通學科とし、科外に對策・試業・講義を課することゝし、別に中學洋算學科及び變則佛學を專修するものを置くの制を定めたりしが、該規則變更の翌月本校を廢して金澤學校を置きたるを以て、未だ實施せらるゝに至らざりき。本校には教師九人・訓導四人・訓導加三人・訓蒙三人等あり。生徒約三百人にして、半數は入塾生なりしといふ。