石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第一節 學校

講釋の用書は、時代によりて四書・五經以外、小學・孝經・左氏傳・通鑑・史記・七書等を用ひしことあり。天保修補の後は二七を以て會日に充てたるも、會日により聽講者の組を異にするを以て、個人より見れば一ヶ月一回に當れり。講師は教授・助教又は助教加人にして、用書は專ら四書・五經とし、年始には特に白鹿洞書院掲示を講ぜり。但し天保以前に於いては、大學三綱領を以てしたるなりといふ。又醫學講釋は一ヶ月三回とし、傷寒論・金櫃要略・温疫論・溯集等を用書とす。その他易學・算術・禮法も、亦皆毎月三次の會日を設くといへども、此等はその師範たるもの、平常私宅に於いて教授する門下生を當日明倫堂に伴ひ來りて練習せしむるに止れり。