石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第二章 儀式慣習

第一節 典禮

此等服裝に關する慣習は、末に至りて大に變遷せり。即ち安政以降に在りては、藩治の緊縮方針に基づき、從來直垂を着用したる場合には長上下に改め、更に麻上下となし、熨斗目も亦廢せられて帛紗小袖となり、繼上下は羽織・袴に代へられ、平服の袴は襠(マチ)低の製ならざるべからざりしに、稽古所より直に登城する者の便を計りて、襠高をも許すことゝなり、足袋も亦紺足袋の併用をすら認むるに至りたりき。