石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第二章 儀式慣習

第一節 典禮

士人にして有位の者は、朝儀に列し又は神前の祭式に與る時、特に朝服を用ふることあり。この場合に於いては、衣冠束帶若しくは狩衣・指貫・風折鳥帽子を着し、下衣には白無垢を用ふ。太刀は或は之を帶し、或は小姓をして之を捧げしむ。その他の場合に於ける式服は、階級によりて大紋直垂・袴・梨子打烏帽子又は素襖・袴・折烏帽子を用ひ、着付は平熨斗目・縬熨斗目又は無地熨斗目とす。熨斗目は厚地のにして、織色に染め、家紋を描き、腰廻り及び袂を別色の織交ぜとするも、無地熨斗目は腰と袂とに織交ぜなきものとす。