石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第一章 制度法規

第四節 租税

職に懸る上納銀は即ち商工業税なり。商工業には株立なると無株なるとありて、烟草屋・豆腐屋・酒屋・質屋・蠟燭屋・藥種屋・製造器械を備ふる油屋等は株立たるが故に、營業者に定數を有し、呉服屋・小間物屋・紙屋・菓子屋・鍛冶屋・室屋・請賣油屋・紺屋等は無株なるが故に、自由に營業することを得るものとす。職に懸る上納は、之を營業とする家に對しては冥加を徴すると、取扱又は製造額に比例して運上を課するものとあり。蠟燭役・油役・煙草役・豆腐役・室役・紺屋役・鍛冶役等は前者に屬し、絹判賃・布判賃魚問屋口錢・銀座封賃・酒屋役の如きは後者に屬す。その他小賣業者たる米屋、運送業者たる三度の如く、株立にして無税なるもありき。