石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第一章 制度法規

第四節 租税

次に本町の負擔する役銀といふは、傳馬役銀本町木戸等普請入用・上使宿普請料・横目肝煎傳馬肝煎等扶持・町會所牢番人扶持米等諸種の費用を含み、毎年觀音院奉納せらるゝ神事能の費用も、亦この役銀中より支出せらる。神事能の當日本町に居住する町人の爲に特別の棧敷を設けらるゝも亦之が爲なり。役銀の外、本町よりは本町肝煎及び番頭の扶持を徴し、地子町よりは役銀を徴せずといへども、地子町組合頭袴摺・同番頭扶持・町會所牢番人扶持米代・地子町用銀等を徴す。役銀等を賦課するには小間役・役間役・面割役の三方法あり。小間役は町によりてその等級を異にすれども、家屋の前口に比例するものとし、役間役は同町内に在りても、戸毎に十免・六免・二ッ五分免等の率を立てゝ前口に比例し、又面割役は家の貧富大小に拘らず、同額を徴するものとす。その費用の種類によりて、賦課の方法を異にす。
天保十年秋打
 金澤川南町  小間一間當り一匁八分五厘
        役間一間當り九匁
        面割一間に付五匁二分七厘
 金澤木倉町  小聞一間當り六分二厘
        役問一間當り二匁八分
        面割一軒に付一匁六分
〔石川縣租税史〕