石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第一章 制度法規

第四節 租税

夫役とは、元來道路橋梁等を營繕するに當りて必要とする所の役夫を提供するをいへり。元祿三年町奉行より年寄に宛てたる上申書によれば、本町の提供すべき町夫の數は延一萬人にして、之を家屋の前口五千百七十九間一尺二寸に比例して割當すれども、その一間當りの負擔額は町と年とによりて相違あり。これ商業の殷盛なる地に在りては高免とし、否らざる町を下免とすると、年々町役を免除せらるゝ者の數に異動あるとによりて然るなり。又七ヶ所の夫役は總數二千人なるが、その負擔の方法は本町と同じからず。即ち毎戸一人當りとし、尚不足なる町夫の數は、之を宅地の坪數三萬三千百三十六歩六勺に割當する慣例にして、かくするときは坪數百歩に付きて町夫三人余を負擔すべき割合となれり。夫役納とし、の所要數にして前記の員數を超過するときは、翌春に至り一人五分の積りを以て上納し、定員より少きときは同額の割合を以て下附せらる。