石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第一章 制度法規

第三節 司法

犯罪者を搜査逮捕するは、盜賊改方奉行等の職掌なりといへども、一面又士民の告發に待ち、若しくは犯罪者の自首を促すを利便とするものあり。是を以て高札を樞要の地に建設し、以て訴人奬勵に努めたりき。高札の文面は、時代によりて差あり。
高  札
 一、辻ぎりの事。
 一、札を立、並おとし文之事。
 一、夜中に於路頭に女をとらふる事。
 右條々狼籍人之事、前後共に同類なりといふとも、告知らするにおゐては、褒美として金子貳拾枚可之。
 並惡黨人之知行、則可宛行者也。
    慶長十年六月十七日                    在   判
〔御定書〕
       ○

                             子百五拾枚
 一、火つけ。
 一、惡事に付徒黨をむすぶもの。
 一、大罪のかけおち人。
 一、がうたう。
 一、辻切、附おひはぎ。
 一、どくがい。
 一、人うりかひ。
                             子五拾枚
 一、にせがね。
 一、おどし文、附はりぶみ。
 右之通訴人に出るにおゐては、たとひ同類たりといふとも、其科御赦免、御ほうび被之。其上以來迄あだをなさぬやうに仰付らるべし、子は公事場にて可相渡者也。
    延寶二年十一月  日                   岡島 兵庫
                                 菊池十六郎
〔御定書〕