石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第一章 制度法規

第二節 祿制

給人口米として收納する額は、定納の總額に口米の比率を乘じたるものならざるべからず。故に今若し知行高百石を受くるものありとせば、その中三十石は加州知にて受け、加州知の平均免は三ッ六歩なるが故に、定納は十石八斗となり、之に對する口米は一石二斗九合六勺となる。又七十石は越中知を以て給せられ、越中知の平均免は四ッ一歩なるが故に、定納はこ二十八石七斗にして、之に對する口米は三石二斗一升四合四勺なり。故に之を合計するときは、知行百石の者の收納總額は四十三石九斗二升四合となる。而して給人はその中より、この米を預けたる藏宿に對し、倉敷料一石に付き二升を支拂ふを要す。能登にありては、倉敷料一升六合なるを普通とすれども、又二升を與ふる給人なきにあらざりき。