石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第一章 制度法規

第二節 祿制

知行地の在所は、給人知行高にして九十九石以下なるときは、全部加賀に於いてし、百石以上百九十九石までは、加州知三分の一・越申知三分の二とし、二百石以上九百九十九石までは、加州知三分の一・能州越中知三分の二とし、千石以上なるときは、四分の一を加州知、四分の三を能州越中知とす。但し、この割合は極めて大體に過ぎずして、知行百石なれば加州知三十石越中知七十石、知行百四十石なれば加州知五十石越中知九十石、知行二百石なれば加州知七十石能州越中知百三十石とするが如く、便宜に從ひて多少の出入あるを妨げざりしなり。能登越中とは、總括して之を遠所と呼ぶものなるが、その所附を定むるに當りて、知行百四十石以下のものには遠所の所附を一ヶ所とし、知行百五十石のものには、遠所百石の所附を五十石宛二ヶ所に選定し、知行二百石以上なれば遠所を三ヶ所に選定する等の慣例あり。又新たに加増知を得たるものは、その人一代を限り遠所にて支給し、次代の相續者に至りて普通の割合に復す。役料知も亦之を遠所にて支給するを例とせり。