石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第一章 制度法規

第一節 職制

藩士は平時に於いて文官たると共に、事變に際しては戰鬪隊員なり。故に豫め之に處するの部隊編成を定め置かざるべからず。凡そ戰時に當りては、八家中の一人は城代となり、留りて城郭守備の任に就き、殘餘の七人は、人持組各一隊の部將となる。而して人持組は全軍の先鋒となるべく、奧小將・表小將・大小將は總帥たる藩侯の側近に侍し、馬廻組の士更に之を警衞す。定番馬廻組は城代に屬して留守部隊となり、組外組は時宜に應じて馬廻又は定番馬廻を補充し、新番は近侍護衞を補助し、六組御歩は藩侯供方の任務に當り、又は太鼓法螺を以て合圖を掌り、持方足輕は弓・銃を執りて旗下に屬し、先手組足輕も亦弓隊と銃隊とに別れて、先鋒人持七組に分屬し、大組足輕と割場付足輕とは馬廻組に隨ふ。是等の組別は、平時に於いて豫め凡そ左の如く組織せられたり。

 人  持  七 組  各組頭一人、組員不定。
 奧 小 將  二 組  各組番頭一人、横目一人、組員不定。
 表 小 將  二 組  各組番頭一人、横目一人、組員不定。
 大 小 將  六 組  各組番頭一人、横目一人、頭一人、組員約二十三人。
 馬  廻  十二組  各組番頭一人、使役一人、頭一人、組員約二十七人。
 定番馬廻  八 組  各組番頭一人、頭一人にて二組宛支配、組員約十九人。
 組  外  四 組  各組番頭二人、組員不定。
 新  番  二 組  各組頭一人、小頭二人、組員不定。
 御  歩  六 組  各組頭一人、小頭二人、組員不定。
 大組足輕  三組筒  各組頭一人、小頭十人、組員五十人、手替十人、外に與力人。
 持
足輕七組[弓三組 筒四組]  各組頭一人、小頭六人、組員三十人、手替六人、外に與力三人。
 先手足輕二十一組[弓七組 筒十四組]  各組頭一人、小頭二人、組員二十人、手替二人。
 割場附足輕五十組[弓八組 筒四十二組]  各組頭二人、組員二十人。