石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第一章 制度法規

第一節 職制

士人は、その知行高に準じて、平素一定の武具と臣隸とを有し、一朝事ある時直に出陣し得るの準備なかるべからず。而してその初めて成文の法により、之が割合を示されたるは、前田利常の時元和二年九月十一日に在り。
加賀知行軍役之覺
 一、一萬石 のぼり七本、馬上二十騎、小馬じるし一本、鐵炮二十五丁、弓五張、鑓五十本持鑓共に。
 一、七千石 のぼり五本、馬上十四騎、小馬じるし一本、鐵炮十八丁、弓三張、鑓三十五本持鑓共に。
 一、五千石 のぼり三本、馬上十騎、小馬じるし一本、鐵炮十三丁、弓二張、鑓二十五本持鑓共に。
 一、四千石 のぼり三本、馬上六騎、鐵炮十丁、弓二張、鑓二十本持鑓共に。
 一、三千石 のぼり二本、馬上四騎、鐵炮八丁、弓一張、鑓十五本持鑓共に。
 一、二千石 のぼり一本、馬上二騎、鐵炮六丁、鑓十本持鑓共に。
 一、千 石 のぼり一本、馬上一騎、鑓五本持鑓共に。
 一、五百石 鐵炮一丁、鑓三本持鑓共に。

能登越中知行軍役之覺
 一、一萬石 のぼり七本、馬上十五騎、小馬じるし一本、鐵炮二十丁、弓五張、鑓四十本持鑓共に。
 一、七千石 のぼり五本、馬上十騎、小馬じるし一本、鐵炮十四丁、弓三張、鑓三十本持鑓共に。
 一、五千石 のぼり三本、馬上七騎、小馬じるし一本、鐵炮十丁、弓二張、鑓二十本持鑓共に。
 一、四千石 のぼり三本、馬上四騎、鐵炮八丁、弓二張、鑓十五本持鑓共に。
 一、三千石 のぼり二本、馬上三騎、鐵炮六丁、弓一張、鑓十二本持鑓共に。
 一、千 石 のぼり一本、鐵炮二丁、鑓四本持鑓共に。
 一、五百石 鐵炮一丁、鑓二本持鑓共に。
    以 上
 右最前兩度之就御陣、御家中諸道具いづれも損申由候之條、連々を以可用意之旨被仰出者也。
    元和二年九月十一日
〔兵賦考略〕