石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第一章 制度法規

第一節 職制

御手木(オテコ)足輕は、單に御手木とも稱す。前田利常の時、庶民中膂力あるものを採り、藩侯外出の際不慮の變に備へしめたるに起る。是より先、初に在りては、他の侯伯と同じく相撲之者を扶養せしが、故ありて廢せしを以てなり。前田綱紀の時に至り、足輕中の力量ある者を擇びて之に任じ、平時及び戰時に於ける造營土木の事に與るをその職とせしが、後世主として荷物輸送の宰領たらしむることゝなれり。御手木足輕俸祿は二十五俵にして、三十人組頭兼務統率する所とす。