石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第六章 大聖寺藩治一斑

三年正月大聖寺藩幕府の命を奉じ隊長一人・歩士十人及び卒數十人を江戸に派し東叡山を守らしむ。二月加賀藩に於いて士人の肩衣を用ふるを廢し、羽織袴を常服と定めしを以て、大聖寺藩も亦是に倣ひ、同月加賀藩士小川權助及び濱名武十を招きて銃炮の技を學び、中村某を聘して打鼓の法を傳へしむ、又從來藩侯の外出するや、路傍士人の邸宅は門を閉ぢ窻を鎖し、商賣は商品の陳列を撤し、夜は則ち點燈するを例とせしが、同月二十六日自今之を廢すべしとの令を下せり。