石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第九節 版籍奉還

八月十三日、金澤藩前に人民の官職に因める名を稱するを禁じたるを以て、彈正・民部等の類は漸く之を改めしが、こゝに至りて官職に類似する某兵衞・某太夫・某助・某丞・某進などゝ稱するものも亦之を止めしめき。九月二十三日邸宅服裝に關する舊來の制限を解き、士民皆層樓重屋石舘瓦棟の何たると規模の大小廣狹とを問はず、各その嗜好と便宜とに從ふを許す。この月、太政官改正藩制を布告し、諸藩の租入十五萬石以上なるを大、五萬石以上なるを中、以下を小となし、又一萬石に對して常備兵六十人を置くべく、その兵式は自今佛蘭西の法に從ふべきを令せり。