石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第九節 版籍奉還

二月廳令して士卒工商の農業兼營するを許し、五月又現に藩吏たるものゝ外士族及び卒族の商業を營むを許す。六月太政官令して、北海道北見國宗谷・禮文・枝幸三郡が金澤藩管轄たることを解除せり。この三郡は北地の拓殖を完成せんが爲、去年八月二十八日太政官より金澤藩に委託せしが、次いでは到底その力の及ぶ能はざるを以て之を免ぜられんことを請ひしに、遂にこの命あるに至れるなり。

                            金  澤  藩
 北海道開拓之儀は、兼而被仰出候通り即今之急務に而、追々御手を被着候處、何分全國之力を用ひずんば成功無覺束、依之今般別紙地所、其へ支配開拓仰付候間、拮据經營實効相成候樣可致事。
    八月廿八日(明治二年)
 (別 紙)
                            金  澤  藩
 北見國之内宗谷郡・禮文郡・枝幸郡
 右三郡其支配に被仰付候事。
〔維新以來御達等〕