石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第九節 版籍奉還

明治三年正月兵部省令して、諸藩の租入一萬石に對し常備兵一小隊を以て定員となし、總石數に比例して之を編成せしむ。是に於いて金澤藩は從來の銃卒を廢し、歩兵五大隊・砲兵三隊の常備兵を置き、その内若干を地方に分遣することゝせり。

 歩  兵   五大隊
  内、一大隊隊士、四大隊兵卒。但兵卒隊の役員は藩士の内にて申付、兵卒は卒族の内にて申付候。
 歩兵一大隊人員  大隊長一員、大隊補長一員、大隊翼長二員、小隊長八員、半隊長八員、醫官八員、分隊長八員、合圖長一員、旗司二員、銃隊押伍四十員、合圖補長一員、銃隊伍長六十四員、銃兵三百二十員、合圖長二十四員、陣營隊長一員、陣營補長一員、陣營次長四員、陣營附屬八員、輜重隊長一員、輜重補長一員、輜重次長四員、輜重附屬八員、以上五百十六員。
 砲  兵   三 隊
  内、一隊隊士、二隊兵卒。但兵卒隊役員は、藩士の内にて申付、兵卒は卒族の内にて申付候。
  砲兵一隊人員  砲隊長一員、砲隊翼長二員、双砲長四員、双砲助一員、彈藥車長一員、單砲長八員、單砲助一員、醫官四員、照準手十一員、砲兵百四十四員[内 彈藥車掛   三十三員]、合圖兵□□[内 合圖補長   一員]、以上。
 隊長司令土等役員千百六人、隊士人員四百六十四人、兵卒人員千五百六十八人
〔金澤藩兵隊役員等調帳〕
       ○

 今般三州常備兵指置候に付、從前取立置候銃卒指止候條夫々申渡、豫而相渡置候小銃等取立、兵器局え可指出候也。
    正月十四日(明治三年)                        廳
〔維新以來御達等〕
       ○

  二小隊   小 松
   但分大隊□長以上一人
  二小隊   礪波・射水
  二小隊   新 川
  二小隊   能 登
 右常備詰被命、來二月上旬出足之樣。
    正   月(明治三年)                     兵  制  所
〔金澤藩布令留〕