石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第九節 版籍奉還

 
 
斜線法によりて給祿計算する法は、『術曰。置元祿。加定法千三百五十石。倍之。以二十九個之。右改定祿也。』といへり。葢し元高三千石に對する改正給祿は三百石にして、最低百石に對する改正祿は依然百石とし、元高に於ける最高最低の差は二千九百石にして、改正給祿に於ける最高最低の差は二百石なるが故に、元高百石以上に於いて給祿の漸増する割合は、常に元高二十九に對して給祿二の比たるべし。之と同時に元高の高下に拘らず、その中に包含せらるゝ百石分は依然減少することなきを以て、之を算出するに當りては、先づ百石を控除し、その殘餘に二十九分の二を乘じて、然る後再び百石を加へざるべからず。かくて
    改定給祿={(元高-100石)×2/29}+100
        =元高×2-200/29+100
        =元高×2+2700/29
        =(元高+1350)×2/29
となりて、術に示すが如き結果を得るなり。