石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第九節 版籍奉還

加賀藩の採りたる改定給祿及び現石の算出方法は、主として瀧川流の數學家松原匠作の案出に係り、精緻細密全國各に於いてその比類を見ざるものなり。今その概略を記せんに、大體に於いて上に薄く下に厚しするを目的とし、元高百石以下の者は給祿も亦舊に從ひて之を削減することなく、三千石以上の者はその十分の一を給祿とし、百石以上三千石に至る間は之に比例して遞増す。而してその坐標の軌跡は即ち一直線を爲すが故に、之を斜線法と命名せり。