石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第九節 版籍奉還

二月十九日朝廷加賀藩の献貢米十萬俵を東京軍務官に納入すべきを命じ給ひしが、後改めて壹萬俵は精米を以て大坂に輸さしめ、その餘は代償を以て貢せしめ給へり。葢し新政日尚淺く、政府の收支未だ相償はざりしを以てなり。次いで三月七日車駕東幸の途に上り給ひしを以て、慶寧は半大隊を率ゐて之に從ひ、二十八日に至りて東京に著せり。