石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第八節 本多政均の遭難

明治維新の前後に當り、封建の餘習忽焉として破壞せられ、百度の改廢眞に送迎に暇あらざるの感あり。是に於いて保守の輩多くは之を過激なりとして悦ばず、流言蜚語自らその間に行はれ、之に加ふるに連年秋收豐かならざりしかば、土民往々にして喧騷するものありき。世情此くの如き時に在りて爲政の局に當るもの衆怨の目標となり、竟に命を不慮の禍に殞しゝもの古來その例尠しとせず。加賀藩の老臣本多政均も亦その一人なり。