石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第七節 北越戰爭

この役加賀藩が官軍の爲に軍費を支出すること甚だ多かりしは、前に言へる如くなりしを以て、政府はその後略之を賠償する所ありき。即ち明治二年四月十二日會計官より、去年北陸道の先鋒隊及び鎭撫使等が領内を通行せし時の諸費として金二千五百四十九兩二分二朱及び錢四貫九百十七文を支拂ひ、同月二十八日亦先鋒隊封内旅費金三萬七千八百七十六兩二朱及び錢四百十二文を與へ、五月十二日加賀藩が王師諸軍の爲に代辨せる雜費金一萬四千九拾兩三分二朱及び錢百八十六文を支出し、九月十四日李百里丸が去年の役に屢航海し竟に沈沒に至れるを以て又金若干を賜ひたりき。但し兵を出しゝが爲に要したる費用は、の自ら辨ずる所たりしは勿論なり。