石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第七節 北越戰爭

二月十一日東征大總督有栖川宮熾仁親王、軍令及び廟算書を先鋒總督に授け給へり。廟算書は即ち征討の一般方略を記したるものにして、之に據れば北陸道先鋒總督は命を待ちて隨從の兵を整へ、進軍の途次諸藩を諭して朝廷に葵向せしめ、遂に信濃を經て上野の沼田・草津等要衝の地に礎陣を据ゑ、その前面に斥候隊を放つべく、而して東海道攻撃を主とし、北陸道は防禦を旨とすべしといへども、時宜によりて進撃に轉ぜざるべからざるは勿論なりといへり。