石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第六節 藩末の改革


 今度御政(慶喜)權を朝廷へ被歸候に付、私儀(慶寧)從御所召候段被仰渡、不容易御時節之儀乍病氣忍而上、當九日着仕候處、同日朝廷大變革被仰出候次第、實に不容易御事共奉恐入候儀に候。當今之形勢と相成二條(慶喜)御城に被在候而者、輦下騷擾日々相増、若此方より事を相發候而者、何分朝廷へ御敵對之姿に而、無名の暴戰に相成、累代の御佳名も瞬間に朝敵の名に被歸候御儀歟と奉存候。御政權將軍職共被上被免候事に候得者、大坂に被入關東へ御引取可遊哉と奉存候。ヶ樣の折柄、私儀當地に罷在候而御周旋盡力可申上道無御座、却而不御爲儀も可御座と奉存候。以上。
   十二月十二日(慶應三年)
〔舊金澤藩事蹟文書類聚〕
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