石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第六節 藩末の改革

慶寧は十月二十四日京師に入りて建仁寺に舘せしが、二十八日入朝して襲封任官の恩を謝し、尋いで十一月朔新將軍慶喜に二條城に謁して上書を呈し、七日又福岡侯の世子藤堂大學と共に二條城に至りて慶喜と時事を論じ、九日には長藩處分に關する意見幕府に疏せり。翌十日慶寧は、既に朝旨を奉じ、慶喜と會して所見を縷陳せしを以て、他に王事の急を要するものなくんば一たびに歸らんと請ひしに、十三日天皇飛鳥井中納言をして勅を傳へて之を允し給ひ、而して慶寧は十六日京師を發し、二十六日金澤に入れり。