石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第三節 錢屋五兵衞

又曰く、五兵衞の輸出品は類を以て主としたりしものゝ如し。是を以て加賀小松の機業家茶屋九兵衞・茶屋九左衞門の如きは、共に錢屋より十萬兩の融通を得て營業したりしが、疑獄の後忽ち破産し、又越中福光の前田屋は、錢屋より三十萬兩を前借して城端・井波等の産を一手に買收し居たりしが、錢屋の沒落に逢うて債務を償はず、爲に一時富豪となるを得たりと。