石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第五章 加賀藩治終末期

第三節 錢屋五兵衞

或は曰く、五兵衞は多額の外國産棒砂糖を有したりしが、彼はこれを越後に送りて越の雪と稱する菓子を製造發賣せしめしに、その風味佳良にして好評を得たり。後販路大に擴張するに及び、氷砂糖を以て棒砂糖に代へき。葢し初め五兵衞は外人より得たる砂糖の處置に窮し、故らに之を外に出して消費せしにあらざるかと。