石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第四章 加賀藩治停頓期

第四節 教諭政治

かくて齊廣の襲職以後、舊弊を改善するに意を注ぐこと甚だ急なりしかば、その施設往々にして世の喜ぶ所とならざりしものありしが如し。齊廣乃ちこゝに鑑みる所やありけん、文化二年八月二十七日諸老臣に告げて、余の襲職以來施設したりし所は、事多く急遽に出でしを以て、今日に不便なるものこれなきを保すべからず。是の如きは、古へより行はるゝ法にして弊害あるものと共に、他日悉く改廢を期するを以て、卿等宜しく余の意のある所を體し、その利害得失を精査し、各見る所を以聞するを憚ること勿れといへり。