石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第四章 加賀藩治停頓期

第一節 大槻騷動

この年八月二日重凞内書を前田直躬に賜ひ、眞如院及びその所生の公子女の處分に關して下問せり。直躬乃ち他の老臣と議し、詳かに案を具して之を上り、眞如院及び淺尾を死に處し、利和・八十五郎を終身謹愼せしめ、總姫は病と稱して富山侯より離婚せしめ、楊姫は將來婚嫁せしむべからずとの意見を述べたりき。

 八月二日御近習人持富田次太夫儀御密用有之、江戸發足、同十三日金澤に到着、年寄中并前田土佐守(直躬)え被仰付候趣有之。人々より御請も被之。毎々越後屋敷え右人々寄合有之。同廿四日次太夫發出、江戸表え立歸。是眞如院一卷御密談と風説云々。
〔政鄰記〕