石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第三章 加賀藩治恢弘期

第六節 社會種々相

歌舞伎寛永八年以降行はれざりしことは前に言へる所なるが、この期に至りても亦甚だ盛ならざりしが如く、武家混目集に、明暦二年八月江戸より歌舞伎日向大夫金澤に下り、東本願寺末寺芝居を構へて興行したるに諸人群參せりとの記事あるを見、又刑法拔書には、延寳元年犀川五枚町の大坂屋喜兵衞歌舞伎狂言を演ずるものを招き、寺方に於いて興行したる廉を以て斬罪に處せられたることあり。こは寛文四年の禁令を犯したるによる。