石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第三章 加賀藩治恢弘期

第六節 社會種々相

前田光高治世は、寛永十六年に起りて正保二年に至る間に過ぎざりしも、之に次げる綱紀の世は正保二年より享保八年までの長年月に亙り、徳川幕府中期の最も隆盛なる時に屬すると共に、加賀藩に於いても亦その盛運の極に在り。本編に藩治恢弘期と名づけたるものは、即ち上記二侯の八十五年間をいひ、前代の末に漸く發したる奢侈の萌芽は、益成長して極まる所を知らざるの觀を呈せり。