石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第三章 加賀藩治恢弘期

第五節 浦野事件

寛文七年加賀藩の老臣長連頼家宰浦野孫右衞門罪ありしが、その關係する所極めて廣汎にして、長氏自らこれを處理すること能はざるに至り、遂に藩侯前田綱紀に訴へて裁斷を得んことを請へり。綱紀乃ち重臣に命じて、詳かに事情を檢索せしめ、悉く孫右衞門の黨類を刑に處し、連頼の嫡子元連もこれに與りしが故に逼塞を命じ、元連の子尚連をして嗣たらしめき。