石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第三章 加賀藩治恢弘期

第二節 前田利常の監國

利常は大名らしき大名たるを以て自任せる人なり。是を以て利常盛に土木を起し、その規模の大にして費す所の多き、人の耳目を聳てしめたりしもの、一は自ら太平の餘樂に陶醉して、軍國の事に念なきを示し、幕府の嫌疑を避けてその社稷を安泰ならしめんとするの政策によるといへども、又一はその大名らしき趣味より出でたるなり。