石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第二章 加賀藩治創始期

第九節 金澤城及び城下

金澤市坊が占めたる地域は、舊と五庄二郷に屬したりといはる。越登賀三州志に據れば、その五庄は若松庄・石浦庄・鞍月庄・小坂庄・金澤庄にして、二郷は豐田郷・富樫郷とし、その若松庄は今の天神町・材木町一帶をいひ、石浦庄は本多町より堤町・長町に至り、鞍月庄は安江町・五寳町附近とし、小坂庄は大手町より淺野川に及び、金澤庄は松原町・廣坂通兼六園等之に屬し、豐田郷は大野用水より古道に至る間を包み、富樫郷は犀川の南、泉野に至る地とせり。是等に就きては稍異説ありといへども、固より適確にその當否を知るべからず。