石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第二章 加賀藩治創始期

第五節 三國統一


 一書申入候。繼目御前あいすむにおいては、しをきはつとの儀、それ〲のやく人、れん〱肥前(利長)申をき候其とをりに仕度候。いかゞ御座あるべく候哉。我等わかく御座候へば、肥前にはなれ、いよ〱十方(途方)も無之候間、御前可然やうに御ひきまわし奉頼候。然ば御前へそと被仰上儀まかりなるべきに候はゞ、本多あわの守手まへ之儀しかるべきやうに被仰上下候。公義日かげに候と申候て、肥前申をきのとをりをも度々ことはり申に付、めいわく申候。其元にて御いけん候て、肥前申をきのごとく、並にわれら申なりに、ほうこういたされ候やうにたのみたてまつり候。やうす之儀は、前田つしま(長種)・おく村つのかみ(榮頼)・みわら(水原)左衞門に申ふくめ候間、可御意候。
    六月十六日(慶長十九年)
      土井大炊(利勝)樣
〔本多家譜〕
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