石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第二編

第二章 加賀藩治創始期

第五節 三國統一

初め利長に在りし時、恕陽金澤寳圓寺より招きて厚く歸依したりしが、慶長十八年更に之を高岡に迎へ、爲に法圓寺を建てゝ開とせり。是を以て利長の靈牌は法圓寺に安置せられ、塋域を東方數町の所に設けしが、後正保二年利常こゝに一大墓碑を造らしめき。その石垣は加賀の戸室石を用ひ、下壇方八間・中壇方六間・上壇方二間とし、上に長一丈二尺一寸幅三尺二寸の碑を樹てしものにして、同三年成るに及び、海老坂村繁久寺を側に移して守家たらしめたり。利常利長の冥幅を祈らんが爲に、法圓寺を併せて新たに大伽藍を經營し、名づけて瑞龍寺といふ。寺號は利長の法諡瑞龍院聖英賢より採れるなり。